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星降る野原

日記です。

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10億分の1の男

この映画は、いつも行くビデオ屋で取りあえず見たい映画を見尽くして、別のビデオ屋へ行った時に見つけました。監督は知らなかったのですが、「カルメン」主演のレオナルドがここでも主演、そしてエウセビオ・ポンセラが出演しているので借りました。

エウセビオ・ポンセラ、数多くの映画に出演しています。彼出演の映画では「Arrebato」を見ました。1980年製作ですから、時代背景もあって、かなりいっちゃってる映画でした。他にはMatador(先日某古本屋でDVDを購入。若き日のアントニオ・バンデラスに興味があればおすすめ)を見ました。これは刑事役でした。はまり役だと思います。雰囲気が氷で作ったカミソリみたいな感じなんですよね。

原題「Intacto」は、「触れられていない」「無傷の」「混じりけのない」と言った意味です。この映画のストーリーから言えば、「無傷の」「触れられていない」ですね。主要人物が生き残りの人たちですから。大地震、飛行機事故、ホロコースト。このような天災・大事故から難を逃れた人たちです。

エウセビオ・ポンセラ扮するフェデリコは、他人の幸運を吸い取る事ができます。このフェデリコが大地震の生き残り。フェデリコは、ホロコーストの生き残りであるサムに勝負を挑みますが、負けます(当然のような気も)。その後彼は、飛行機事故でたった一人の生存者であるトマスを使ってサムに復讐しようとするが...と言うストーリー。「無傷の」と言う意味だけだったら、他の単語でも良さそうですが、わざわざ「触れられていない(原義としてはこっち)」と言う意味を含む語を使ったのは、「運命」とか「宿命」とかそう言う話だからだと思います。つまり、「見えざる手」に触れられなかった者がこのゲームから抜け出せるからでしょうね。

他人の幸福を奪うと言う設定がエウセビオ・ポンセラにぴったり。インタビュー等で笑っていると普通の良さそうな人なんですが、私が見た映画の中では無機質で冷徹な役ばかりです。最初の方では何も判らず振り回されるトマス(レオナルド)なんて、蛇ににらまれたカエルみたいです。恐らくそれもキャスティングのうまさなのだと思います。




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蝶の舌

スペイン内戦時代のもの。Manuel Rivasの「¿Qué me quieres, amor?」をベースとした映画です。Manuel Rivasはガリシア語で書く小説家で、今でもガリシアに住んでいます。当然この映画もガリシアが舞台です。

主人公は学校に上がったばかりの少年で、性格が内気なので同級生にいじめられたりもしますが、老齢差し掛かった先生と仲良くなり、人生について学んでいく...と言う筋です。そんな中、スペイン内戦が勃発。スペインでは後の独裁政権側と共和国派に真っ二つに分かれて戦う日々が続きます。そしてご存知の通りファシストが勝ってしまい、共和国派の人たちは捕えられ、殺されてしまいます。密告等も結構あったようです。先生は共和国派。映画のラストでは、密告により捕らえられた先生が連行されるのですが、その時の空が、絵に描いたような灰色の曇天でとても暗かったです。

ガリシアは、美しいところです。ただあまり裕福な地域ではないので(確か土地が痩せていて農業生産率が悪い)、移民が多い地方でもあります。

先生役のフェルナンド・フェルナン・ゴメス、2007年に亡くなりましたがスペインでは大御所の俳優でした。いい味出してます。



タブロイド

メキシコ・エクアドル合作で、プロデューサーがアルフォンソ・クアロンAlfonso Cuarón。「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」、「天国の口、終わりの楽園 (Y tu mamá también, 2001) 」の監督です。

舞台はエクアドル。子どもを狙った連続殺人の被害者の葬式の日、聖書販売人のビニシオが誤ってその被害者の双子の弟をひいてしまう。車をバックさせようとしたのを、逃亡すると勘違いした人々にビニシオはリンチされる。葬儀を取材に来たマイアミのテレビ局レポーター、マノロによって助け出されるが、拘置所へ。ビニシオは「ここから出してくれるなら、連続殺人犯モンスターの情報を話す」とマノロに持ちかける。マノロは取材を引き受けるが...。

日本語版のHPでは「シティ・オブ・ゴッド」を超える衝撃作となっていましたが、「シティ・オブ・ゴッド」が街の現実を淡々と執拗に追っていくのに対し、「タブロイド」は登場人物の心理的な動きにより焦点を当てています。ビニシオ役のダミアン・アルカサルなど、微笑みが何とも薄気味悪く、元々こう言う人なのかと思ってしまうほど演技が良いです。映画の中盤に差しかかったあたりで、その後の展開が読めてしまうんですが、それでも尚最後まで目が離せなかったのは、やはり人物描写がきっちりしているのと出演者が良いからでしょう。...そして要所要所に不気味な場面が入っているせいかも...。

取材陣はマイアミのテレビ局と言う設定だけあって、ジョン・レギサモをはじめとする取材陣の台詞は英語とスペイン語が混在しています。彼もいい俳優だと思いますが、容姿が結構個性的に見えるので、ひょっとしたらアクの強い役しか出来ないかも知れません。

それにしても舞台となったババオヨBabahoyoの郊外はすごいところです。見ているだけで画面から集落が発しているであろう匂いが感じられます。恐らくそれも監督の意図するところだったのでしょう。



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