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星降る野原

日記です。

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ビハインド・ザ・サン

「セントラル・ステーション」や「モーターサイクル・ダイアリーズ」など、ロードムービーがうまいワルテル・サレス監督作品。

ブラジル東北部の乾燥地帯に住む2家族の争いの話。プレヴィス家のトニーニョは、フェレイラ家に殺された兄の仇を討つが、今度は自分がフェレイラ家から狙われる事となる。死んだ息子のシャツの血が黄色に変わったら、復讐の時。トニーニョは町から町へと巡るサーカスの女の子クララに恋をするが、彼の命はフェレイラ家のシャツの血が変色するまで。

「ブラジル東北部の乾燥地帯」ですが、映画を見た感じでは半砂漠状態です。プレヴィス家の職業は砂糖作りで、サトウキビを牛がひく臼で絞り、それを煮て黒砂糖の塊を作り、町へ持って行って売るだけ。この牛が2家族の争いを象徴しています。臼をひくと言う事は、延々と同じ場所を回り続けるって事ですね。何とかしてこの輪から抜け出さないとまた歴史は繰り返してしまいます。まあ途中で結末を予測させるように、牛が動かなくなったりしますが。

土地の権利を争っているこの2家族、フェレイラ家の方がプレヴィス家よりも遥かに裕福。フェレイラ家は大家族で教養もありそう。それに対してプレヴィス家の方は殆ど着の身着のままだし、砂糖の値段は下がって更に収入が落ちるし。トニーニョの弟なんて字は読めないばかりか、名前がありません。サーカスのおじさん(サルスティアーノ)につけられた名前が「パクー」です。パクーって魚の名前ですよ...。それほどまでに差が出てしまったのに、フェレイラ家はプレヴィス家の土地を欲しいんですね。この辺も南米の現実の一面を切り取っているような感じがします。全体像ではないですが。

最後にトニーニョはこの争いの輪から何とか抜け出す事が出来て、それまで砂糖を売りに行く町しか見た事がなかったのですが、放浪の末に海へたどりつきます。彼の目に、今まで見た事もない海はどう映ったのでしょうか。

この映画を見て、何となくガルシア・マルケスの小説「百年の孤独」を思い出しました。舞台に共通点はないのですが、設定が似ています。「百年の孤独」の方は特に復讐や他の家族との争いは出て来ないんですが、「閉じた輪」なんですね。



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