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星降る野原

日記です。

カテゴリー「映画」の記事一覧

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青いパパイヤの香り

カンヌ国際映画祭の新人監督賞受賞作品。日本でも話題作として公開されたように記憶しています。当時、映画館で映画を見ると言う習慣があまりなかったので、この映画は衛星放送で放映された時に見ました。タイトルが非常に美しく、ずっと気になっていた映画でした。

奉公に出された幼い少女が、奉公先で成長していく話です。これは全編室内セットで撮影されたとの事ですが、そう言われてみると確かに屋外の映像はなかったです。しかし、それを感じさせない出来です。全編室内セット...と聞いて、やっとそう言えば...と気付いたくらいです。

少女役のルー・マン・サンは、本当は日常を隠し撮りしたのではないか?と言うくらい自然。ポスターの表情がまたいいですよね。この映画で印象的だったのが登場人物の視線です。成長したムイを追いかける青年の視線。思わずため息が出ます。何かを表現するにしても、色々な方法があるものだなと思います。台詞が全体的に少なめですが、人の感情の動き等が逆に手に取るように判って良いかと。


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花様年華

この映画、カンヌではトニー・レオンが主演男優賞、クリストファー・ドイル等が賞(Grand Prix de la Commission Supérieure Technique)を受賞しています。本当に美しい映画です。見た後に切なく歯がゆい気持ちにさせられる映画です。

赤や雨、湿気が印象に残る映画です。廊下のカーテンが翻るシーン。そして同じようなシーンで繰り返し同じ音楽が流れるのも印象的。あの時代の香港では、女性は皆あのようなチャイナドレスを着ていたんでしょうか? そうだとしたらすごいですね。あの湿気の中、襟までぴっちりした服を着るとは。これもこの映画を見て美しいと思った要素の一つです。外国人の友人と一緒に見たのですが、クリストファー・ドイルの独特なカメラ回しにかなり衝撃を受けたようで、映画を見終わった直後は「この映画は好きかどうか判らない」などと言っていましたが、それから数日間、赤いカーテンとチャイナドレスを着たマギー・チャンの夢を見続けたそうです。結局は「後になってじわじわと良さが判ってくる映画だった。特に映像が印象的だ」とコメントしていました。

トニー・レオンとマギー・チャンが会っているレストラン、ナット・キング・コールの歌がかかっていて、あの年代に青春時代を過ごした人にとってはとても懐かしいのではないでしょうか。



マルティナは海

海辺のとある町に赴任した新任の文学教師が、下宿先のカフェのマルティナに恋をして、ほどなく2人は愛し合うようになるが、町の有力者シエラも彼女に執心する。マルティナは文学教師ウリセスを選び、2人は結婚して新しい生活を始めるが、徐々に2人の間には溝が生まれ始める。そんな時にふらりと海に出たウリセスが行方不明に。

数年後、死んだと思われていたウリセスが町へ帰って来た。彼が目にしたのは、シエラと再婚し、経済的には何不自由なく暮らすマルティナだった。昔のように2人は愛し合うようになる。それがシエラの知るところとなり...。

筋を簡単に追うとメロドラマです。内容もメロドラマでした。最初からそうと知って見ていれば多分割と面白かったのだと思いますが、ちょっと期待していたものとは違いました。

また、ただ単に「シエラ」タイプの男が嫌いなんです、私。それが多分一番のマイナス要因ではないかと思います。人の気持ちは、他人が何を言ったところで変えられないのに。しかも自分をもう好きではない人、他の男を愛していてその男と関係を持っている女を妻として一緒に住んでいられると言うところが私にとっては理解不能の箇所でした。この人の「好き」と言う気持ちは独占欲ですよね。ここで憤ってても仕方がないんですが、しかし、別な見方をすれば、シエラの描写は非常に良かったと言う事になります。



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